電話回線は4種類?オフィスの回線の選び方について比較解説!

電話基礎更新日:

オフィスを新規開設する場合、お客様や取引先と繋がるために固定電話があった方がスムーズに仕事が運ぶのではないでしょうか。
また、オフィスの新規開設に限らず、オフィスを移転する際も固定電話の引継ぎなどの手続きが生じます。固定電話を設置する場合、電話回線の種類にはどのようなものがあるのでしょうか。

この記事では、固定電話の回線種類やオフィスの規模別に適した電話回線の種類を解説しています。

会社設立時に固定電話は本当に必要不可欠なのかも見ていきます。
新たに電話設置を検討されている方、電話回線の種類について知りたい方は是非ご覧ください。

固定電話の回線種類

固定電話の回線には主に4つの種類があります。
1つずつ解説をしていくので、順番に見ていきましょう。

アナログ回線

古くから使われ、最も一般的なのがこちらのアナログ回線です。
アナログ信号で音声およびデータの送受信を行う方法となっており、銅線を使用しています。アナログ回線には「ダイヤル回線」と「プッシュ回線」があります。

違いを簡単にまとめます。

ダイヤル回線

ダイヤルを回して電話をかける黒電話のような電話機に使われています。
ダイヤルを回した数字に対応した回数のダイヤル・パルス信号を発することで、電話が掛けられます。
受話器を上げることにより、スイッチが入る仕組みになっています。

プッシュ回線

プッシュ回線はボタンを押して電話を掛ける仕組みの電話機です。
数字に応じてそれぞれ異なる周波数の音が紐づけられていて、ボタンを押して発生した音を電話交換機が読み取るという仕組みになっています。

災害時でもアナログ回線は繋がりやすいと言われ、通話の音質も途切れることなく安定しているので、大切な話を聞き逃す心配は減るでしょう。

デジタル回線(ISDN)

デジタル信号でデータの送受信を行う通信回線をデジタル回線と呼びます。
音声データをデジタル信号に変換してから伝達しているので、余分な音が入り込みにくく、クリアな音声なのが特徴です。
また、1つのデジタル回線で2回線分の役割を担えます。

どういうことかというと、電話をしながらインターネットで検索をするなど、1つの回線を使いつつ同時進行で事務作業を行えるということです。
これらのことから、オフィスを中心に普及が進み、今でも多く利用されています。

デジタル信号を使っていることで、アナログ回線よりもセキュリティ機能が高くなります。

光回線(光ファイバー)

「光ファイバー」と呼ばれる特殊なケーブルを使ったブロードバンド回線のことを指します。

光回線はデジタル回線の一種に区分されますが、仕組みは独特なものです。アナログ回線やデジタル回線は音声や信号に電気を使っていたことに対し、光回線は名前のごとく、光の点滅を使って送受信をしています。

ガラスや樹脂素材の中を光の信号が反射しながらデータを送り、通信速度が非常に速いことが特徴です。通信速度が早く、通信状況も安定しているので、インターネット回線の主流としても活躍しています。

月額料金が他の回線と比べて安価であることも支持されている理由の1つとして挙げられます。

IP電話回線

IP電話回線は、インターネット回線を利用した電話です。

IP電話は、インターネットの接続を行うプロバイダ事業者によって提供されています。こちらを利用して、固定電話として使うこともできますが、「VoIPアダプタ」と呼ばれる専用の機器が必要です。

インターネット回線を利用している最大の特徴は、他の回線が音声のみの通話ということに対し、IP電話はテレビ電話のように動画も映し出して通話ができるということです。

基本料金や通話料金も安価なので、オフィス使いの回線としてもよく利用されています。

「050」から始まる電話番号は全てこちらのIP電話回線です。

ただし、他の回線と比べると、電話の音質がやや劣ることがデメリットとして挙げられます。

<関連記事>
050から始まる電話番号とは?IP電話の仕組みやメリットを解説

電話回線によって固定電話サービス業者は異なる

電話回線は4つに分けられることを前の項目でお伝えしました。

どの電話回線を使用するかによって、固定電話サービス業者は異なってきます。そこで、どの回線を選ぶと、どこの固定電話サービス業者に繋がるのか、分かりやすく表にしてまとめていきます。

アナログ回線デジタル回線光回線IP電話回線
NTT加入電話 Softbank/他NTT加入電話 Softbank/他NTT フレッツ光 Softbank 光 au 光 docomo 光 NURO 光/他多数NTT フレッツ光 Softbank 光 au 光 docomo 光 NURO 光/他多数

このように光回線やIP電話回線となると、新規参入業者も多くなります。

中には余り名前が知られていない会社もあるでしょう。安いからと飛びつくようなことはせず、見積もりを依頼するなどして業者同士の比較をしていくことが大切です。

業者の数は多数あるので、希望条件と照らし合わせて契約する会社を決めていきましょう。

規模別!オフィスの電話回線の選び方

オフィスの規模によって、必要となる電話番号や電話機の数が変わってきます。そこで、この項目ではオフィスの規模に応じて適している電話回線を解説していきます。

<関連記事>
オフィスの営業時間外の電話も重要!4つの対応方法とメリット

小規模オフィス

従業員が4~10人規模のオフィスを小規模オフィスとします。
オフィスで従業員が常に作業をすることを前提として考えると、1台/3人ほどの電話機は必要になります。更に会議室など使用頻度の高い部屋にも電話機を用意しておくと、内線を回しやすく便利です。
電話回線は通常の回線とFAX用の回線を設けておくと通話中でもFAXが送れるので、2回線所有しておくと安心でしょう。

つまり、小規模オフィスの場合、

必要な電話機の数3台
必要な電話回線の数2回線

が目安となってきます。

中規模オフィス

従業員が30人規模のオフィスを中規模オフィスとします。
こちらも常時、オフィス内で作業することを前提として考えていきます。

30人ともなるとかなりの数となってきますが、電話が頻繁にかかってくる業務内容のオフィスであれば、1台/2人ほどの電話機を用意しておきたいところです。ここに加えて、会議室や受け付けなど必要な箇所にも電話機を用意します。

電話回線の数ですが、人数が多くなってくるとかかってくる電話も増えるので、回線数も用意しておかなければ通話中の状態が続き、相手を待たせてしまいます。

電話回線の数は同時に電話を使える数ということになるので、

  • 代表の番号
  • 各部署の番号
  • FAX用の番号

が必要となるでしょう。

必要な電話機の数15~20台
必要な電話回線の数5回線程度

大規模オフィス

最後は50人以上の規模の場合を大規模オフィスとして見ていきましょう。

大規模オフィスでも理想は作業人数分の電話機を用意することが理想ですが、難しそうな場合は2人で1台を共有するようなイメージを持ってください。
つまり25台は最低でも用意した方が作業効率が下がらないということになります。

回線数は、中規模オフィスと同様で、

  • 代表の番号
  • 各部署の番号
  • FAX用の番号

を用意します。

大規模オフィスの場合は、各部署の番号を2つほど持っておくと業務に支障が出ないでしょう。

必要な電話機の数最低25台
必要な電話回線の数5~10回線

会社設立・起業時は固定電話が必要?

会社設立時や起業時に本当に固定電話は必要だろうかと悩む方もいらっしゃるかもしれません。設立初期は他にも諸経費が必要となるので、軌道に乗るまでは代表者の携帯電話を代表番号としてもいいのではないかとも思うでしょう。

ここでは、プライベートの携帯電話を代表番号として登録してしまった場合に考えられるデメリットを挙げていきます。

登記変更に費用が掛かる

会社の登記には電話番号が必要となります。

事業が軌道に乗るまでは、携帯番号で登録をしてしまう方も多いのですが、登記に記載されている電話番号を変更する場合、変更手続きが必要となり、費用も発生してきます。

また、登録変更までに時間も掛かるので、初めから固定電話を取得しておいた方が先を見ると良策だと言えるでしょう。

社会的な信用に影響が出る

会社の代表番号が携帯番号の場合、いざという時に連絡が取れなくなったりしないだろうかと相手に不安を与えることも考えられます。
また、業態が不安定だという印象も相手に与えかねません。

安心して任せられる会社という印象を与えるためにも、固定電話を代表番号とした方が社会的な信頼に繋がると思って間違いないでしょう。

<関連記事>
起業時は固定電話番号が必要?4つの取得方法について

起業フェーズの電話対応には「BusinessCall」

起業したばかりでまだ事業が軌道に乗っていない場合、まずは業務に専念したいと考えると思います。しかし、業務に集中している際に1日に何件も営業電話が掛かってきたら、そちらに時間を割かれ業務効率も下がってしまいます。

企業によっては、電話代行サービスを利用してこういった負担の低減を図っているところもあります。企業にかかってくる電話を転送して電話代行業者のコールセンターで対応するサービスです。

BusinessCallなら、柔軟なプランをご用意しております。

料金プランはスタンダードプランの場合月額利用料5,000円(件数上限40件まで)。対応時間は全日9:00〜21:00の間で、最大7時間ご利用頂けます。30分単位で、必要な時間帯のみご利用頂けるので手軽です。

かかってきた電話はリアルタイムでメールやChatworkで通知されるので、大事な電話を逃す心配もありません。
起業時や繁忙時、業務に集中したい場合に、こうした電話代行サービスを利用するのもおすすめです。

<関連記事>
オフィス移転時の電話番号・電話移設方法について

まとめ

起業する際に、固定電話はどのようなものを用意すればいいのか、回線や電話機はどのくらい用意すればいいのかを解説してきました。オフィスの規模によって用意する数などが異なってくるので、是非当記事を参考に準備して頂けたらと思います。

また、起業時の忙しい時期は、電話代行サービスを利用して、営業電話に時間を取られるのを防ぐ選択もできます。

事業が軌道に乗ってくるまでは、負担が少なくなるよう借りられる助けを得て、業務に集中するのもいいでしょう。 法人でも個人でも無料で相談を受け付けているところも多いので、固定電話開設に頭を悩まされている方は一度検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
Businesscall株式会社 広報部
Businesscall株式会社 広報部
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