人件費削減の悪循環に陥っていませんか?見直すべきポイントを解説
その他企業を経営するためには、様々な経費が発生します。これらの経費のなかでも比重が大きいとされているのが人件費です。人件費は、企業が人を雇用するためにかかる費用のことで、給与や交通費、法定福利費などがあります。
近年、最低賃金が年々アップしていることから、人件費の割合を適正にすることは、企業にとって大きな課題となっています。しかし、人件費は簡単に削減できるものではありません。ここでは、企業の人件費削減についてまとめています。
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企業における人件費とは
企業が会社を経営していくためには、従業員の力が必要です。従業員が業務を行うことで、会社に売上と利益が生まれ企業は発展していきます。企業における人件費は、給料だけではありません。賞与や退職金、福利厚生費、交通費、法定福利費など様々な費用が発生しています。
人件費の高騰傾向
近年、人件費は上昇傾向が続いています。最低賃金の引上げが行われていることから、企業では賃金の見直しが必要となっていて、人件費が高騰傾向にあるのです。
また、労働人口が少なくなっていることから、人を集めるために人件費を上げなければいけないということも言えます。しかし、人件費の高騰が続けば、企業は経費がかさみ、経営が難しくなってしまうということも起こり得るでしょう。
人件費削減のメリット
企業は人件費を削減することでどのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
コストカットに繋がる
人件費を削減することは、コストカットに繋がります。人件費をカットすれば、出費が減るので、売上が大きく変わらなくても利益が出せるのです。
しかし、人件費を削減するということは、給料をカットしたり、ボーナスをカットする、従業員を減らすというようなことを行うことになるので、簡単なことではありません。多くの企業では、業務効率化で残業をなくすことで、時間外手当をカットするという方法が行われています。
経営リソースを他に回せる
人件費を削減することができれば、お金が浮きます。業務効率化に繋がる設備投資や、新規事業をスタートするなど、他のことにお金を使えます。
社員の労働環境をより良くするための資金として使うことができれば、従業員のモチベーションもあがり売上や利益の拡大にも繋がりやすくなるでしょう。
一時的に業績が回復
人件費を削減することで、会社の財務状況は良くなります。一時的ですが業績が回復するので、金融機関からの評価も良くなるでしょう。このことで、金融機関から融資を受けやすくなるというメリットもあります。
人件費削減により起こる悪循環とは
人件費を削減すると多くのメリットがありますが、経営において悪循環となってしまう可能性もあります。どの程度削減を行うのかという点は、かなり難しい判断となるでしょう。
社員のモチベーションの低下
人件費の削減方法として、賃金カットやボーナスカットなどが行われると、社員はモチベーションが下がってしまうでしょう。また、人員削減が行われると、残されている社員もいつか自分も対象になるのではないかという不安が募り、転職を考えてしまうかもしれません。優秀な社員を失うかもしれないというリスクもあります。
人手不足
人件費削減のために従業員を減らすと、他の社員に負担がかかります。業務量が変わらないのに従業員が少ないとなると、完全に人手不足です。人手が足りないことで社員一人にかかる負担が大きくなり、ストレスも溜まってしまうでしょう。このようなことから、耐えられないと残っている社員まで辞めてしまう可能性があります。
人件費削減の前に見直すポイント
人件費の削減を考える前に、経費全体の見直しをしましょう、本当に必要な経費なのか、不要な経費なのかということを、細かく洗い出していくことで、人件費を削減しなくても、経費削減が可能となる場合があります。
インフラ系
水道光熱費、オフィス賃料、通信費などインフラに関する経費は固定費として毎月発生しています。これらの見直しを図ることで、経費削減が可能です。
例えば、賃料の安い場所に事務所を移転する、不要な電話回線の解約、節水する、通信会社を変更するなど検討してみましょう。
節税対策
不要な資産がないかチェックする、回収不能な不良債権がないかどうか確認する、不良在庫を処分するなど、節税対策に繋がることはすべて実施しましょう。税理士に相談して、しっかり節税対策を行うことで、経費削減に繋がります。
交通費や出張費
営業活動で発生する交通費や出張費などもコスト削減できるポイントです。宿泊するホテルは指定した金額内でおさめるようにする、交通費が一番安いルートを利用するなど従業員にも協力を呼び掛けることで、削減していくことができるでしょう。社内会議はできるだけオンラインで行うようにすることで、出張代削減が可能です。
さらに効果的な方法
さらに下記のような方法でも経費削減が可能です。実践できることは取り入れて、人件費の削減を行わなくても経費削減が行えるよう検討してください。
業務のIT化やツールの使用
今まで手作業で行っていた業務をIT化やツールを使って行うことで、業務の工数が減り効率化に繋がります。
例えば、業務におけるペーパーレス化を行い紙の電子化を検討してみてはいかがでしょうか。今まで紙で管理していたものを電子化することで紛失のリスクや書類整理の必要がなくなることや企業として環境配慮のアピールにもなります。
また資料のコピーを行う場合、インク代や用紙代がかかっています。毎月どれくらいのコストがかかっているのか確認してみてください。紙媒体を電子化するだけで経費削減に繋がります。
事業の仕組み化やマニュアル化
各業務で、無駄な仕組みがないか、無駄な作業を行っていないか見直してみましょう。マニュアル化することで、業務を効率よく行えるようになり、不要な作業が減ることで作業負担も軽減されます。効率化のためのWebサービスの導入等も検討してみてください。
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アウトソーシングでのコスト削減
企業に直接利益を生み出さない活動は、アウトソーシングに適している部門となっています。バックオフィス部門は、特にアウトソーシングに適している部門とされていて、これらを外部に委託することで、採用コストや教育費用、社会保険料など諸々の費用が必要無くなるので、コスト削減に繋がります。
さらに、これらの部門で仕事をしていた人材には、営業活動部門で活躍してもらうこともでき、直接利益を生む活動に力を入れることができます。
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電話代行はBusinessCallへ
業務効率化のための方法として、電話対応を専門業者に依頼するという方法があります。電話対応をアウトソーシングすることで、社員がコア業務に集中でき、残業代削減にも繋がります。高品質な対応とリーズナブルな価格が魅力の電話代行サービス「BusinessCall」はおすすめです。
「BusinessCall」は、月額5,000円(税込み5,500円)で利用することができるため、電話対応の担当を雇うよりコストを抑えることが可能です。さらに研修を受けたプロオペレーターが対応するため会社の顔としても安心して任せることができます。利用時間も細かく設定できるので、短時間からでも依頼でき利用しやすいです。
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まとめ
企業における人件費削減について、メリットや注意しなければいけないポイント、今すぐできる経費削減方法をご紹介しました。電話代行を利用することで、社員はコア業務を円滑に行えるようになります。業務が効率よく行えるだけでなく、企業のイメージアップにもなるサービスなので、利用を検討してみてください。